ターくんはチラシ好き

年に二回くらいしか会わないのだけれど、後輩の愛息たかひとくん、略称・ターくんは、父親が広告会社の営業マンだというのを知ってか知らずか、チラシが大好き。三歳になろうかという先日の邂逅では、彼は一心不乱にハサミで商品を切り抜き、大量の食品をこたつの天板に並べて、八百屋さんごっこに興じていた。

しかし、ただき切っているだけではないのが恐ろしいところで、下についている価格も一緒に切っているため、店舗ごとに商品とその価格を覚えていくのである。母親は買い物に行くとき、今日はどこで大根を買うのが一番安いのか、ターくんに聞くというのだ。

その日も僕と彼の父親がどこそこのコーヒーが美味いとかいう話をしていると、すかさずターくんは、「ゴールドブレンドコーヒーは、マックスバリュが一番安くて、680円」と自信満々で回答。
彼が将来どんな職業らつくのか、今から楽しみな僕なのだ。